タイ保健省は6月6日、新型コロナワクチンの5回目接種について、有効性と安全性に対する懸念があるため、現時点では承認しないとの立場を明らかにし、使用期限が迫ったワクチン在庫をさばくため5回目のワクチン接種を開始するとの一部報道を否定した。
同省はまた、新型コロナウイルスへの免疫が低い人、基礎疾患のある人、海外へ渡航する人等は、主治医に相談したうえで5回目のワクチン接種を判断してほしいと述べた。
海外渡航の入国要件としては、各国がワクチン接種の有無や接種するワクチンの種類を定めており、中国の場合、シノファームやシノバックといった自国製の不活性化ワクチンの2回接種等を義務付けているほか、日本の場合、mRNAワクチンやウイルスベクターワクチンのブースター接種を隔離免除の要件としている。