タイ中央銀行(BOT)は7月14日、欧米に追随するシンガポールなどの金融引き締めの動きに対し、政策金利の緊急見直しは行わないとの方針を明らかにした。バンコクポストなどが報じた。
タイ中銀は8月10日に金融政策委員会(MPC)を開催する予定で、その会合で政策金利の見直しが行われる見通しで、現行の年0.5%から引き上げられるとの観測が強くなっている。
タイ中銀のセタプット総裁は先月、「中銀が待ちすぎてインフレ率が上昇し続けた場合、過度な利上げに踏み切らざるをえない」と述べ、利上げは段階的に実施されるべきとの見解を示したものの、利上げの実施時期や利率については言及を避けていた。