タイ証券取引所(SET)の株式指数は第1四半期(1〜3月)にアジア主要市場でトップクラスの上昇率を記録し、第2四半期(4月〜)入り後も強含みの展開が続いている。カオフン・インターナショナルのレポートによれば、4月24日のSET指数は1456ポイント付近で推移し、MSCIインデックスの定期見直しを前にした短期的な調整局面にあるが、中長期的な上昇期待は根強い。
市場を下支えする主な要因としては、タイ政府の積極的な経済政策(5大経済対策)、FTA締結加速による輸出環境の改善期待、および外国人投資家のタイ株式への資金再流入が挙げられる。特にEV・半導体・デジタルインフラ分野への国内外からの投資増加が、中長期的な成長ドライバーとして期待されている。
一方でリスク要因として、世界的なインフレ再燃の懸念や中東情勢による原油価格上昇、さらに米ドル高に伴うバーツ安圧力が市場の不確実性を高めている。市場参加者の多くは「MSCIリバランス後の売り圧力が落ち着けば、再び上昇トレンドに入る」と予測しており、特に外国人持ち比率の高い大型株への資金回帰に注目が集まっている。個人投資家にとっては、慎重な銘柄選択と分散投資が求められる局面だ。