甲虫1匹の盗難疑惑で村長が男性を木に縛り付け4時間——アリの巣を頭にかけ拷問

「なんで甲虫1匹でここまでやるんだ!」——タイ南部パッタルン県で、にわかには信じ難い「拷問事件」が発覚し、現地が騒然となっている。

発端は「甲虫の盗難疑惑」

事件が起きたのは4月27日。地元の村長が、28歳の男性を「自分の飼っている甲虫を盗んだ犯人だ」と決め付け、敷地内のマンゴーの木に手錠をかけて縛り付けた。その後、4時間以上にわたって暴行を加え続けたというから驚きだ。さらに信じがたいのが「追加の制裁」だ。村長はアリの巣を持ち出し、被害者の頭の上から振りかけて大量のアリを這わせるという残酷な仕打ちまでしたという。甲虫の盗難——それだけで、一人の人間がこんな目に遭わされたのだ!

警察に逃げ込んだ被害者、村長を告訴

ようやく解放された被害者は、傷だらけの体でパッタルン署に駆け込み、村長を正式に告訴。警察官が現場を検証したところ、マンゴーの木に手錠の痕跡や縄の跡が残っており、被害者の証言の信ぴょう性が裏付けられた。警察は同日中に村長を傷害罪および不法監禁容疑で逮捕。取調べに対し村長は「確かに甲虫を盗んだと思い込んでいた。でも、やりすぎたとは思っている」と述べたが、弁解の余地はないとして送検された。

村長の「自警団意識」に怒りの声

この事件はSNSで拡散し、タイ国内で大きな議論を呼んでいる。「たとえ本当に盗んだとしても、個人が拷問をしていいのか」「村長という立場を悪用した権力の乱用だ」といった批判の声が噴出。

一方で「タイ農村部では自警団的な文化が根強く残っており、今回は極端なケースだが、似たような問題は各地にある」と指摘する識者もいる。

被害者は現在、病院で治療を受けており、心身ともに深刻なダメージを負っているという。甲虫1匹をめぐる人権侵害——タイの司法がどう裁くかが注目される。

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