
新たな週の幕開けとともに、タイ株式市場はどう動くのか。大手銀行が示した予測と、今週の注目ポイントを整理する。
カシコン銀行のリサーチ部門は1日、「今週(6月2〜6日)のSET指数は1,540〜1,600ポイントのレンジで推移するとみる」との展望を発表した。
先週末の米ダウが200点超の下落を記録したことや、中東・ホルムズ海峡をめぐる地政学的緊張が引き続き市場を揺さぶっている。加えて今週は米国の消費者物価指数(CPI)と雇用統計の発表が予定されており、インフレ動向によってFRBの利下げ期待が変動する可能性がある。
国内外のFund Flowが焦点
カシコン銀行が特に注目するのは「Fund Flow(資金フロー)」だ。海外投資家がSET市場から引き上げるか押し目買いに動くかが、今週の方向性を左右する。先週は外国人投資家がやや売り越し傾向だったため、今週も慎重な動きが続くとみられる。
一方、国内機関投資家はタイ・チュアイ・タイ・プラス(タイがタイを追加で助ける)60/40政策始動による国内消費回復への期待から、小売・消費関連株を押し目で買う動きが予想される。特にコンビニ・スーパー関連銘柄(CPALL、MAKRO、LOTUS)は恩恵を受ける可能性がある。
今週注目のセクター
エネルギーセクターは原油高の恩恵でPTTグループが底堅い動きが期待される。電子・ハイテクセクターは先週急騰した銘柄の利確の動きに注意。不動産セクターは社債デフォルト問題が引き続き重石になりそうだ。「地政学リスクとインフレ」という2つのテーマが相場を動かす週になりそうだ。