タイ・スポーツ庁(SAT)は10月7日、カタールで11月から開催されるサッカーのワールドカップについて、タイ国内で無料で生放送するため、民間の放送局が放映しない場合、タイ政府がタイ国内の放映権を購入する方針を明らかにした。
同庁によると、2012年から国家放送通信委員会が課している放送ルールによりサッカーのワールドカップ決勝戦など主要なスポーツ大会を無料でテレビ観戦できるようにすることが義務付けられているが、現時点で放映権の購入に名乗りを上げている民間企業はないため同庁が購入せざるをえない状況だという。
放送ルールの対象となる主要なスポーツ大会には、オリンピック、パラリンピック、シーゲームズ、アセアンパラゲームズ、アジア競技大会、アジアパラ競技大会などが含まれている。
同庁では、放映権の購入資金について、政府か国家スポーツ開発基金から拠出することになる見通しだとしているが、民間企業が主催者と放映権契約を締結することを望んでいると述べている。