サッカーの東南アジア選手権(AFF三菱電機カップ)は1月16日、決勝セカンドレグがバンコク近郊パトゥムタニ県のタマサート・スタジアムで行われ、前回大会の覇者タイがベトナムを1-0(通算3-2)で下し、史上最多となる7度目の栄冠を手にした。最優秀選手(MVP)には横浜マリノスでJリーグ優勝経験のあるティラトーン(ブリラム・ユナイテッド)が輝いた。
今大会は、タイが優勝を飾った直近の3大会でMVPに輝いているチャナティップ(川崎フロンターレ)とスパチョーク(コンサドーレ札幌)の主軸2人を所属クラブの事情から代表チームに召集できず、決して盤石な体制とはいえないタイ代表。
1月13日にベトナムのハノイで行われたファーストレグを2ー2で引き分けていたタイは、試合開始から積極的にベトナム陣地に攻め込み、前半24分、フィールド中央でボールを受けたキャプテンのティラトーンがミドルシュートをベトナムゴールに突き刺し、1ー0で勝利した。
ベトナム代表は、今大会で監督生活にピリオドを打つと発表していた韓国人監督パク・ハンソの最終試合に花を添えることができなかった。
タイ代表は元日本代表監督の西野郎氏が監督を務めていたがカタールワールドカップのアジア2次予選で敗退。最終予選に進めなかったことから2021年7月に解任され、後任にはブラジル人のアレシャンドレ・ぺルキング氏が就任していた。