タイ警察は8月25日、都内スアンルアン区のオンヌット27にある4階建てタウンハウスで4日間トイレに閉じ込められていた1人暮らしのタイ人女性(55)を救出した。
現地メディアの報道によると、女性は22日午後8時ごろ、就寝前にトイレに入ったが、ドアの外側からドアノブにロックをかけたままドアを閉めてしまい、トイレに閉じ込められた。
ドアノブの内側と外側が反対に取りつけられていたことから、トイレの内側にあるべきロックが外側にあり、内側からはロックが外せないようになっていたという。
トイレの内側からはロックが解除できないため女性はドアノブを壊そうと試みたが壊せなかったため、4日間、叫んだりドアや壁を叩いたりし助けを求めたが誰も気づいてくれなかったという。
8月22日夜から女性と連絡が取れないことを不審に思った女性の姉が25日、プラカノン警察に救援を要請。タウンハウスの門扉や玄関ドアの錠を壊し家に入ると、3階からドアを叩く音が聞こえたため、3階トイレに閉じ込められていた女性を無事救助した。
女性は閉じ込められていた4日間、水道水しか口にしていなかったため憔悴していたものの健康に問題はなかったが、「死を覚悟した」と語っている。
トイレの壁には四本の線が引かれていたほか、「8月22日に閉じ込めれた。外に出られない。もし死んでいたら、お姉さんが遺産を分けてください。水道水を飲んで、何とか生きているが、水が出なくなったら死ぬだろう。ドアをこじ開けようとしても、叩いても、叫んでも、誰にも聞こえていない」と遺書のようなものが書かれていた。