タイ国営銀行が差し押さえ物件取り違え、家財撤去し一部焼却

スポンサーリンク
「売り出し中」「侵入禁止」の垂れ幕が吊るされた被害者の住宅

バンコク近郊パトゥムタニ県で、タイ国営銀行が差し押さえる物件を取り違えてしまい、不法侵入および器物損壊などの容疑で訴えられる事件が起こった。

現地メディアの報道によれば、9月5日、タイ政府貯蓄銀行(GSB)が差し押さえる予定の物件の住所を見誤り、家主が不在だった無関係の一戸建て住宅の門扉の鍵を破壊するなどし住居内に侵入。

同行の請負業者がおよそ1週間にわたり物件内に住み込み、エアコンなどを含む内装品の取り外しや家財道具の運び出し、屋外の植木の撤去、柵の再塗装などを行った。

また、住宅内にあった家主の家族の衣服、写真、本などは焼却処分され、門扉には「売り出し中」「侵入禁止」の垂れ幕が掲げられた。

家主は別の住宅に住んでいたため気が付いていなかったが、9月15日、「売り出し中」の垂れ幕に併記されていた住所が、物件住所と一致していないことを不審に思った近所の住民が家主に連絡をとったため、家主が問題に気付いた。

同日、家主は政府貯蓄銀行のコールセンターに苦情を届け出て、9月16日に警察署に被害を届け出た。

9月17日に銀行側から連絡があり、差し押さえ物件を取り違えていたことを認め、謝罪をおこない、門扉に取り付けた銀行の垂れ幕と銀行の南京錠が取り外された。

9月20日に被害者は銀行側と話し合い、被害額は200万バーツと見積もられたものの、その後、銀行側からの連絡がなくなったため、銀行側の対応に不満をもった被害者が10月3日、報道陣に自宅を開放し、窮状を訴えた。

タイトルとURLをコピーしました