タイ東北部ナコンパノム県にある小中一貫教育の公立校で、ゴルフ好きの校長が校内にあったサッカー場を取り壊してミニゴルフ場を建設し、近隣住民の猛抗議にあっているとソーシャルメディアで話題になっている。
現地メディアの報道によると、同校では放課後、校長がゴルフ仲間を学校に集めて連日ゴルフの練習に励んでいるが、ゴルフボールが近隣にある民家に打ち込まれ、屋根を直撃したり、住民にあたりそうになることが頻繁にあるという。
学校の近所に住む66歳のおばあちゃんはゴルフボールが危うく頭に直撃しそうになり命拾いしたという。
また、同校ではサッカーをしたい児童には2キロ離れた学校に行くよう指導しているといい、ゴルフ場建設前に学校側は近隣住民に対する説明を一切行なっていなかったことから、「一体、誰のためにゴルフ場を作ったのか」という学校に対する疑念の声が日に日に大きくなっているという。
安全上の懸念も大きいことから、住民代表が学校に対し、正式な説明を要求。
ゴルフ場について、校長は、体育の選択科目のひとつとしてゴルフが追加されたため建設したもので、生徒たちが将来プロとして活躍できる道を開くため理事会が決定したものだと説明、サッカー場の一部を利用して試験的に導入したものだったため近隣住民への説明は実施しなかったと釈明した。
そして、今後、近隣住民の意向を尊重するため、ゴルフ教育への理解が得られない場合はゴルフの科目は取り止め、ゴルフ場は取り壊しサッカー場に戻すことを約束した。