台湾人女優が休暇で訪れたバンコクでタイ警察による現金強要の被害に遭ったとソーシャルメディアで告発し、タイ警察のあらたな不祥事が浮上している。
台湾人女優の安玉青は、1月4日午前1時ごろ、友人とタクシーで移動していたところ警察の検問所でタクシーを止められた。
身元確認のため警察にパスポートを提示したところ、警察は、安さんらが到着ビザ(オンアライバルビザ)を所持していたにもかかわらず正式なビザがないと主張。
タイ警察、2万7000バーツ強要
安さんらは持ち物検査などで2時間ほど拘束され、釈放されるために計2万7000バーツを支払うよう強要されたという。
また警察は、警察とのやりとりを安さんらがスマホで撮影していることに気づくと動画を削除するよう命じたという。
台湾人女優「タイには二度と行かない」
当時の心境について、安さんは「まるでメキシコ映画で麻薬捜査をされているようだった」と語り、「タイには二度と行かない」と述べている。
また「タイに行く予定の台湾の人たちに、警察が請求する前にまず財布をチェックするので、あまり多くの現金を持ち歩かないようにお願いしたい」と注意を呼び掛けた。
タイ警察「事実無根」と否定
これに対し、タイ警察は「所持品検査で加熱式タバコ(電子タバコ)が見つかったので注意しただけ。現金強要は事実無根」だとしている。
タイでは加熱式タバコの所持・使用は違法で、違反すれば10年以下の懲役、または50万バーツ以下の罰金が科される。