タイ警察が恐喝「金を払うか留置所に入るか2択」、台湾人女優の友人証言

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台湾人女優が正月休暇に訪れたバンコクで警察官から現金強要の被害にあったと告発した事件で、台湾人女優と一緒にいたシンガポール人男性(29)が2月1日、「バンコクで買った加熱式タバコ(電子タバコ)を所持していたため、警察から金を払うか2日間留置所に入るか脅された」と述べた。

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タイ警察が賄賂を支払ったことで台湾人らを起訴しないと発表したことを受け、シンガポール人男性は1月31日、バンコク都内のホテルで記者会見を開き、事件当時の状況について説明した。

シンガポール人男性によれば、台湾人女優らは3日深夜、友人3人とスクンビット地区のレストランで行われた誕生パーティーに参加。終了後、タクシーでフアイクアン地区に向かった。

ラチャダーピセーク通りにある中国大使館前の検問所でタクシーを止められ、警察官にパスポートの提示を求められたが、シンガポール人男性がパスポートを所持していなかったため警察官は2人にタクシーから降りて靴を脱ぐように命じたという。

そして警察官が2人の所持品を検査したところシンガポール人男性が所持していたタイでは非合法の電子タバコ3本を見つけ、「警察署に行かなければならない」と言ったという。台湾人の女優は電子タバコを所持していなかったという。

警察官「電子タバコ1本につき8000バーツ」

警察官は電子タバコを押収した後、電子タバコに関する容疑とビザ未取得の容疑から免れる代わりに現金を支払うよう要求。

シンガポール人が到着時にビザを取得していると言うと、「電子タバコ1本につき8000バーツとパスポート不携帯による3000バーツ(合計2万7000バーツ)を支払わなければならない。支払わなければ2日間収監される」と脅されたという。

シンガポール人男性「怖かったので所持金すべて警察に渡した」

シンガポールでは警察を買収することは重大な犯罪。シンガポール人男性は不安だったが、警察と収監が怖かったため早く解放されたいと思い、所持金3万バーツ全てを警察官に渡すと、警察官は2万7000バーツを取り、彼らを解放したという。

シンガポール人男性は押収された電子タバコを都内フアイクワンの市場で違法とは知らずに購入したと述べ、一般に販売されているのを見て、タイでは大麻のように合法なものだと理解したという。

タイでは電子タバコの所持・使用は違法で、違反すれば10年以下の懲役、または50万バーツ以下の罰金が科される。

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