タイ東北部ノンカイ県からラオスを経由して中国の重慶に至る国際貨物鉄道サービスの開通式が12月29日、同県で行われた。開所式にはタマナット農業・協同組合相らが出席し、乾燥リュウガン(ロンゴン)などの農産物を積載した列車を見送った。
同サービスは、中国、東南アジア、ヨーロッパ間の鉄道を接続するために中国が開始した「一帯一路」構想の一部で、同サービスの開通により、タイは農産物の中国などへの輸出を促進できるようになると期待している。
貨物のほとんどは、タイの冷凍魚介類、ドリアン、マンゴスチン、リュウガン、ココナッツなどの新鮮な果物となる見通し。
また、来年からは中国西部への輸出用冷凍鶏肉も貨物に含まれる予定である。
同日、中国側の起点となる重慶では、工業用硫酸ナトリウムを積んだ貨物列車がタイに向けて出発。中国での開通式は、重慶市の副市長と在成都タイ領事館、ラオス大使館の職員が参列した。