タイ石油燃料基金事務局(OFFO)はこのほど、ガソホールE10(E10)に代わり、ガソホールE20(E20)をガソリンスタンドにおける基準燃料とする考えを明らかにした。今後、E20の販売を奨励し、E10をフェードアウトさせる。
E20はエタノール20%混合ガソリンで、E10はエタノール10%混合ガソリン。ガソホール91とガソホール95はE10に相当する。
OFFOによれば、E20からE10へのシフトを推進するため、E20の小売価格をE10より、リッターあたり3バーツ程度低くなるよう価格誘導することで、今後、E20の販売を促進していく計画。
現時点での小売価格は、E20がE10(ガソホール95)より同1.1バーツほど低く推移している。
またOFFOでは、エタノールの混合度の高いE20へシフトすることで、エタノールの原料となるキャッサバやサトウキビの国内生産の拡大につなげる狙い。
そのほか、OFFOは、人気のないエタノール85%混合ガソリン「E85」についても、E10と同様にフェードアウトさせる方向で今後調整する方針だという。