国外逃亡中のタクシン元首相は1月24日、「タイへの帰国を年内に発表する」とソーシャルメディアで明らかにした。
タクシン氏のタイ帰国については、タクシン元首相の末娘、ペートーンターン・チナワット氏が所属する最大野党・タイ貢献党と与党第一党・国民国家の力党が5月に予定されている総選挙後にタクシン氏が帰国するための取引を行ったという憶測が浮上していた。
タクシン氏は、これに対し、自分を赦すための恩赦法が制定されることはなく、タイ貢献党は恩赦に関して国民国家の力党と妥協しないと述べた。
また「私は自分自身を頼りにしている。国民国家の力党に助けを求めるつもりはない。自分で自分を助けて、必ず戻ってくる」と語り、タイ帰国については、末娘のペートーンターン氏を通じ年内に発表する意向を明らかにした。
タクシン氏は、2006年9月19日、ニューヨークでの国連会議出席中に軍事クーデターで失脚。2008年4月に帰国したが、2008年8月に汚職裁判で逃亡し、懲役10年を宣告された。