タイ東北部ペチャブン県の小学校で、担任教師が保護者への連絡事項を書いた紙を小学1年の女児の襟にホチキスで留め、終日、胸にぶら下げることを強要していたことが7月27日、明らかになった。
この学校では毎週火曜日、生徒にタイ式の服か花柄の服を着用する決まりになっていたが、この児童がそれを守らなかったため、「あす7月26日(火)はタイ式の服、あるいは、花柄の服を着用させること。または、先生の連絡を見ること」という内容の紙を前日の25日に児童の首にぶら下げさせた。
この児童は、終日、校内で紙を首から掲げ、さらし者にされただけではなく、水溶性蛍光ペンの字が汗で消えないよう、友達と校庭に出ることもなく教室でじっとせざるをえなかったという。
児童の父親は学校に迎えに行ったときに児童の襟についた紙に気づき、保護者用のライングループで相談しようとしたところ、アカウントが削除されており、不満を持った両親がfacebookで一連の出来事を投稿、ソーシャルメディアで学校の対応に批判が集まった。
これを受け、トリーヌット教育相は7月26日、「担任の教師に悪気はなかったのかもしれないが、保護者を困惑させる連絡方法だったかもしれない」と述べたほか、問題の小学校の校長はfacebookの公式アカウントを通じ、児童と保護者に対し謝罪を行い、問題の教師を別の学校への異動させたことを発表した。