都内フアイクアンで中国系バヌアツ人が誘拐される
タイ警察は7月28日午前1時ごろ、バンコク都内ラマ9世通りの高級マンションで中国系バヌアツ人のビジネスマン(31)を身代金目的で誘拐した疑いなどで、中国人男性3人(37、36、35)をスワンナプーム空港で逮捕した。
現地メディアの報道によると、被害者は27日午後、都内フアイクアン地区のラマ9世通りにある住宅で犯人らに拉致されたもよう。被害者はメルセデス・ベンツを運転し、交際中の女性をピックアップしようとしていたところ、女性の目の前で犯人らの車に乗せられ連れ去られたという。
身代金代わりに高級腕時計で人質解放
車内で犯人らは男性に身代金1000万バーツを要求。男性は要求を飲み、携帯電話アプリで送金しようとしたが、携帯電話を自宅に置いてきていたため、そのかわりに時価2500万バーツ相当の高級腕時計「リシャールミル」とメルセデス・ベンツの鍵を犯人に渡した後、バンコク北郊ノンタブリ県の寺院で身柄を解放された。
その後、犯人らはタクシーでスワンナプーム空港に急行。カタール航空のカタール行のフライトに搭乗しようとしていたところタイ警察により逮捕された。
警察によると、犯人のうちの1人は被害者と顔見知りで、被害者が手掛ける事業の債務者だったことがあるという。