2018年にタイ北部チェンライ県で起きた洞窟での遭難事故で奇跡的に救出された少年12人のうちの1人が留学先の英国で死亡していたことが2月15日、明らかになった。
現地メディアの報道によると、急死したのはドーム君(18)で、12日に英国にある留学先の寮の部屋で転倒し意識を失い、寮の教師により病院へ搬送され治療を受けていたが、14日に死亡が確認されたという。
死因は判明していないという。留学前に受けた健康診断で健康上の問題は何も確認できなかった。
ドーム君は洞窟から救出された後、タイ北部チェンマイ県でスポーツを学んだ後、奨学金を得て、昨年9月にイギリスに留学した。
ドーム君の留学を支援していた団体の会長を務める元サッカー・タイ代表のティアティサック会長は、「ドーム君は礼儀正しく思いやりのある好青年だった。プロのサッカー選手になる夢を追い、タイ代表入りを目指していた」と少年の死を悼み、遺体をタイに持ち帰るために全力を尽くすと誓った。