タイ中央破産裁判所は5月18日、格安航空エアアジア傘下のタイエアアジアX(TAAX)社が申し立てていた破産申請を受理した。新型コロナウイルスが世界的に流行した2020年以降、タイ国内で破産が承認された航空会社は、国営タイ国際航空、格安航空ノックエアーに続き、これで3社目。
20日付各紙の報道によると、TAAX社は中央破産裁判所が承認する事業再建計画をおよそ8~12か月をかけて実施する計画。現時点で発表されている路線拡大プランは維持される見通しで、6月1日から2年半ぶりに運航を再開する、日本、韓国発着の国際線を含め、すべての予約済みフライトへの影響はないという。
また、2,000人を超える従業員について、現段階では人員削減を行わない予定だという。
TAAX社のトサポン氏は、「2年間にわたり国際線の運航中止を余儀なくされてきた。事業コスト削減のため、保有する航空機を12機から8機まで削減した。各国の入国規制や観光規制等の新型コロナウイルスに対する世界的な規制緩和の流れを受け、事業再建計画の開始が可能となった」と述べた。