タイ通信2位のトゥルー・コーポレーションと3位のトータル・アクセス・コミュニケーション（DTAC）が年内に計画する経営統合について、タイ消費者委員会は、携帯電話サービス市場のさらなる寡占化により、サービス料が7~23％上昇する懸念があるとし、両社の統合を中止させるよう、タイ放送協会委員会（NBTC）に求めた。NBTCが5月26日に開催した統合についての公聴会で述べた。
同委員会によれば、両社の統合により、利用者はサービスの選択肢が制限されるほか、談合や市場の独占等を通じて市場の競争が低下し、市場集中が危険レベルまで押し上げられるという。
また、両社の統合は、国家放送通信法、憲法、消費者保護法、取引競争法に抵触しているという。
同委員会はそのほか、NBTCに対し、自前の通信インフラを所有せず、既存の事業者から賃貸し通信サービスを提供する新興事業者の育成にも取り組み、市場の競争を促進すべきだとした。