タクシン元首相の仮釈放、4月29日に最終審議——5月11日釈放がほぼ確定か

タイ矯正局は4月29日、仮釈放委員会での審議を経て、タックシン・シナワット元首相(76)を仮釈放リストに正式に加えると見られている。2025年9月9日から服役中のタックシン氏は刑期(1年)の3分の2に相当する244日を5月10日に達成する見通しであり、翌5月11日に仮釈放となる確率が極めて高い。

「8ヶ月と12日」——仮釈放の条件を満たす

タクシン氏は複数の腐敗・権力乱用罪で最終的に1年の実刑が確定し、2025年9月9日から服役を開始した。法務省の計算によれば、仮釈放に必要な「刑期の3分の2」に相当する244日を5月10日に満たす。このため矯正局は5月11日の仮釈放を最終案として法務省の小委員会に提出し、4月29日に最終的な承認が行われる見通しだ。仮釈放後も9月の刑期満了まではプロベーション(保護観察)状態が続き、居住地は「バーン・チャン・ソン・ラー」(チャラン・サニットウォン地区)に指定される。

「赤シャツ」が大歓迎の準備——5月10〜11日に大規模集結計画

タクシン支持者として知られる「赤シャツ」グループはすでに、5月10〜11日にタクシン氏の釈放を歓迎する大規模な集まりを計画していることが伝えられている。先行して5月3日には拘置所前での活動も予定されており、タイ警察は大規模な警備態勢を準備しているとされる。タクシン氏の「外出解禁」によってタイの政治力学がどう変化するか——特に次期総選挙(2027年予定)を前にした与野党の戦略に与える影響は計り知れない。

「なぜこんなに短い刑期なのか」——批判も根強い

一方で野党や市民の一部からは「腐敗による実刑1年というのは軽すぎる」「入院加療と称した実質的な自宅軟禁が続いた期間に透明性がない」という批判が依然として根強い。今回の釈放が「法の下の平等」の観点から問題がないか、タイ民主主義の成熟度が改めて問われる場面となっている。

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