既婚のタイ人女性、国際ロマンス詐欺で自殺未遂 韓国人にお金を騙し取られる

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6月29日午後2時ごろ、タイ中部シンブリ県で老舗タイ料理店を家族経営する主婦(28)が、マッチングアプリで知り合った、韓国人男優イ・ミンホを騙る韓国人とのロマンス詐欺にあい、総額11万バーツを送金した後、自殺未遂を起こした。

現地メディアの報道によると、自殺未遂をした主婦は長男を出産し4カ月だったが、刺激のない田舎の生活に飽きマッチングアプリで憂さを晴らしていたところ、韓国人男優イ・ミンホとマッチング。

イ・ミンホの大ファンでファンクラブに入っていた主婦は大興奮し、グーグル翻訳を使い言葉の問題を乗り越え、イ・ミンホ「結婚したい」、主婦「結婚していて夫も子もいる」、イ・ミンホ「構わない。すぐに両親に会って結婚したい」とラインでやりとりし、タイで会うことになった。

しかし、イ・ミンホはタイに着くと、「移民局に拘束され保釈金が必要だ。1万5000バーツ送金してくれ」「新型コロナの検査費用が必要になった。2万5000バーツ送金してくれ」「係官にスーツケースの中身の確認を要求されている。大金が入っているから見せられない。賄賂を払うから1万5000バーツ送金してくれ」などと金銭の要求ばかりするようになった。

主婦は不振に思いながらも、イ・ミンホが口座残高4400万バーツのスクリーンショットをみせ、お金はすぐに返すといっててきたため、父親と夫にお金を無心し、安心して送金した。

ところが主婦が総額11万バーツを送金したところで父親にばれてしまい、「旦那がいるのに他の男に貢ぐなんて言語道断。死んでしまえ」と一喝されて、ようやく自分が騙されていたことを悟ったもののショックで茫然自失。気が付くと自宅の裏にある水深10メートルのため池で入水自殺を図っているところを父親に助けられ何とか一命をとりとめた。

今回の事件について、主婦の旦那は「かけがえのない命、助かってよかった。失ったお金はどうにかなるが失った命はどうにもならない。皆さんにはこういう目に遭わないように参考にしてほしい」と語っている。

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