タイ西部ラチャブリ県の家政婦虐待事件について、ターニー・オーンライアット上院議員(69)は9月1日、加害者の女性警官と過去に交際していた事実を認める声明文を出した。
虐待を受けていた家政婦によると、女性警官は家政婦を虐待していた当時、たびたび「自分は上院議員の妻だ」と語り、逃げないよう脅されていたと供述していたが、上院議員の正体がなかなか特定されていなかった。
しかし、ラチャブリ県の寺院で撮られた1枚の写真がきっかけとなり、同県ムアン郡内にある寺院の寄付者を示したプレートに両者の名前が併記されていた事実が発覚し2人の関係が明らかになり、ターニー上院議員は関係を公表せざるをえなくなったとみられる。
声明文によると、ターニー上院議員は前妻と離婚し独身だった当時、女性警官と交際していたが、数年前から連絡が途絶えており、女性警官が別の男性と交際しているという事実は最近ニュースで知ったという。
また、声明文では、ラチャブリ県で訴訟になっている虐待事件への自身の関与を否定しているほか、上院議員の立場を悪用して女性警官の異動あっせん等、一連の不正に関与した事実はないと述べている。