9月16日正午ごろ、タイ東部パタヤに隣接するチョンブリ県バンラムン郡の高級コンドミニアムで宿泊客のキルギス人女性(30)が7階から飛び降り死んでいるのを住民が目撃しパタヤ警察署に通報した。
現地メディアの報道によると、キルギス人女性は1週間前からコンドミニアムの7階に宿泊していたといい、部屋には争いがあった形跡はなく、遺体の発見現場からは1000バーツ紙幣、およそ1万バーツ分が散在していたことから、女性はタイバーツ紙幣をばらまいてから飛び降り自殺を図ったものとみられている。
女性といっしょに宿泊していたドイツ人男性によれば、女性は友人の恋人だったが、「中国人マフィアに追われているから、かくまってほしい」と頼まれ、1週間前に同コンドミニアムにチェックインしていた。中国人マフィア追われている理由についてドイツ人男性は知らないという。
タイ警察によると、女性はキルギス人の知人を通し「タイのパタヤで月収2万バーツの観光業関係の仕事がある」と誘われ、7月15日にタイに入国し、中国人の男に会っていた。
しかし、実際はパタヤやバンコクなどで中国人や外国人を相手に売春を強要されたことから、中国人の元から逃走し、9月13日、パタヤ警察署に被害を届け出ていた。