タイ女子大生を“毒牙”にかけ、父親を口封じで“射殺”

偽バイトで薬漬け…愛娘を襲った“鬼畜”の正体と、パパが命を懸けた真実

微笑みの国を震撼させた、あまりにも非道な報復殺人。タイ南部パッタニー県で、愛娘(19)を襲った卑劣な性犯罪に対し、法廷で真実を語るはずだった父親(58)が射殺された事件。4月17日までに拘束された容疑者の男(32)の「裏の顔」を暴くにつれ、事件の端緒となったあまりにも卑劣な性犯罪の実態が浮き彫りになってきた。

■始まりは「闇バイト」の募集だった

事件の悪夢は、今年1月に遡る。容疑者の男(32)は、地元有力者の親族という肩書きを傘に、SNSで「高額報酬のイベント設営バイト」を募集。これに応じたのが、地元の大学に通う被害女性(19)だった。

指定されたホテルに向かった彼女を待ち受けていたのは、仕事ではなく、男が周到に用意した地獄だった。男は「打ち合わせ」と称して女性に飲み物を差し出した。そこには、意識を混濁させる強力な睡眠薬が混入されていた。女性が抗う間もなく意識を失うと、男は数時間にわたり、複数回の凄惨な暴行を加えたという。

■「パパ、私汚されちゃった…」涙の告発

意識を取り戻し、泣きながら帰宅した娘の姿を見て、父親は激昂した。有力者の親族である男に逆らえば、この土地で生きていくのは難しい。しかし、父親は迷わず警察へ駆け込んだ。「娘の未来を奪った悪魔を、絶対に許さない」。その一念が、父親を「重要証人」へと突き動かした。

男は起訴されたものの、親族の力を背景に多額の保釈金を積み、自由の身へ。そして、公判を翌日に控えた15日。真実を葬り去るため、父親の胸と頭に無慈悲な4発の銃弾を叩き込んだのだ。

■「口封じ」はルーティンだった?

さらに警察の調べで、男のスマートフォンからは、今回の事件以外にも「過去の不祥事を知る証人候補」のリストが発見された。過去にも同様の手口で女性を襲い、権力と暴力で口を封じてきた疑いが濃厚となっている。

地元紙記者は語る。「これは単なる殺人ではない。権力を笠に着た『性暴力の隠蔽』であり、司法への真っ向からの挑戦だ」。

現在、男の背後関係を含め、当局が厳しく追及中。タイ国内では「性犯罪者への去勢刑」や「保釈基準の厳格化」を求める世論がかつてないほど高まっている。

タイトルとURLをコピーしました