タイ航空、日本線燃油サーチャージを3倍に値上げ 5月1日発券分から適用

タイ国際航空(THAI)は4月28日、5月1日発券分から日本線を含む長距離国際線の燃油サーチャージを大幅引き上げすると発表した。エコノミークラスの日本路線(バンコク〜東京・大阪・名古屋・福岡など)への片道サーチャージは従来の55ドルから140ドルへと約2.5倍、ロイヤルファーストクラスとシルククラス(ビジネス)は80ドルから170ドルへと引き上げられる。

「やむを得ない措置」——タイ航空が説明

タイ航空の広報担当役員は「ジェットA-1燃料の市場価格が2026年初頭比で129%以上高騰しており、もはや旧来のサーチャージ水準では採算が取れない。旅行者の皆様に大変なご不便をおかけするが、運航継続のための必要不可欠な対応だ」とコメントした。実際、タイ航空は4月に入り日本路線のチャンシャ新規就航を6月に延期するとともに、国内線・国際線合わせて46便以上を5月中に削減することも明らかにしている。

往復で280ドル増——日タイ旅行者に直撃

今回の改定を日本からタイ(往復)で試算すると、エコノミークラスの場合、燃油サーチャージだけで往復約280ドル(約4万2000円相当)の負担増となる。

これに加え、航空券本体価格も需給逼迫で上昇傾向にあり、日タイ間の旅行費用全体で昨年比30〜50%高になるケースも珍しくない。

日本のJTBや旅行大手各社は、すでに発売済みのタイ行きパッケージツアーの価格見直しを迫られている。「サーチャージ引き上げのタイミングで申し込みを迷うお客様が増えている」(東京都内の旅行代理店担当者)。

日タイ観光交流にとって、今夏は重要な正念場となりそうだ。タイ観光局(TAT)は「燃油コスト高騰によるインバウンド減少を最小限に抑えるため、観光プロモーション予算を重点投入する」と述べているが、根本的な解決策は原油・燃料価格の沈静化にかかっている。

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