タイの商用EV市場に新たな巨人が参入した。中国の自動車大手「東風汽車(ドンフォン)」がタイで電動大型トレーラーヘッド「KL6x4」の発売を発表。今年100台の販売を目指し、来年は300台への拡大を計画している。

バンコクポストなどが伝えたところによると、KL6x4は重量物輸送向けの6×4駆動の電動トラクターヘッドで、ドンフォンのタイ市場への本格参入を象徴する1台だ。タイのトラック輸送業者はガソリン・ディーゼル価格の高騰に苦しんでいるため、燃料コスト削減を狙ったEV商用車への需要は高まる一方だ。
タイのEV市場はすでに急成長を遂げている。2026年第1四半期のEV登録台数は57,108台と前年比120%増を記録し、電動ピックアップトラックも227%増という驚異的な伸びを示している。中国系メーカーが市場の70%超を占めており、ドンフォンの参入もこの流れを加速させる見通しだ。タイ政府は2026年に30万台のEV普及を促進する計画を掲げており、商用EV分野の拡大は国家目標達成の鍵を握る。