充電中のEVが突然ロック!タイで1歳の女の子が車内に閉じ込められる——急増するEV安全問題に警鐘

EVは環境にやさしい——でも、こんな問題が起きるとは誰が予想しただろう。

タイで5月7日、電気自動車(EV)が充電中に突然すべてのドアがロックされ、車内に1歳の女の子が取り残されるという衝撃的な事件が発生した。外気温が30度を超える中、救助まで数十分かかったとされており、子供の安否が心配された。幸い大事には至らなかったが、EVの急速普及に伴う安全問題として改めて注目を集めている。

「充電したらドアが開かない」

事件が起きたのはタイ国内のEV充電スタンド。保護者がEVの充電を開始した直後、車両のドアロックが自動的に作動し、1歳の女の子が車内に取り残された。保護者が何度もドアを開けようとしたが電子システムがロックを解除せず、スマートフォンアプリからのリモート操作も機能しなかったという。

救助隊が駆けつけるまでの間、外から窓越しに話しかけながら子供を落ち着かせる状況が続いた。最終的にレスキュー隊員が専用ツールを使って窓を割り女の子を救出。外傷などはなかったが熱中症のリスクがあったとして医師の診察を受けた。

タイのEV急拡大が「問題」も生む

タイは中国製EVの普及が急速に進んでおり、2026年のBEV(バッテリー電気自動車)市場規模は12万台超が見込まれる。しかし普及のスピードに整備インフラや安全基準の整備が追いついていないという指摘は以前からある。今回のような充電中のシステム誤作動は孤発的な事例ではない可能性も示唆されている。

消費者団体からは「緊急時の手動ドア解除機能の義務化」「充電中のロック自動解除プロセスの標準化」などを求める声が上がっている。SNSでは「EVは本当に安全なのか」「幼い子供が車内にいる場合は特に注意を」といった反応が多数見られた。

電動化の波は止まらない。だが安全性の問題がクリアされない限り、EVは「次世代の課題」を抱えたままになる。子供を守るための技術が、逆に子供を危険にさらしてはならない。

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