
16日午前8時55分ごろ、タイ南部クラビ県のアンダマン海上で、観光客50名を乗せたスピードボートと漁船が衝突・転覆する事故が発生した。救助された55名(乗員・ガイド含む)のうち、22名が負傷し、ロシア人観光客1名が死亡した。事故当時の波の高さは約1.5メートルで、スピードボート側の過失(前方不注意)の疑いが強まっている。
2026年の観光収入目標を3.5兆バーツに設定するタイ政府にとって、相次ぐ海難事故は「質の高い観光」への転換を阻む要因となっている。運輸省船舶局の統計によれば、観光用船舶の安全検査合格率は地方部で80%を切っており、安全装備への投資がインフラ整備のスピードに追いついていない実態がある。特に今回の事故機は定員50名に対し、救命胴衣の備え付けや非常時マニュアルの周知が不十分だったとの指摘がある。観光警察は、事故を起こした運営会社に対し、免許停止処分とともに最大50万バーツの罰金を科す方針だ。