
タイ人の「訪日熱」が新しいフェーズに入った。最新のSNSトレンドがそれを証明している。
プラチャーチャート・トゥラキットによると、最近のタイ人観光客の間で「東京以外の日本」への関心が急激に高まっており、仙台・金沢・松山・長崎・高知など、これまでメインストリームでなかった地方都市への旅行者が急増していることがわかった。
SNSで広がる「非東京」の日本
この変化を後押ししているのがSNSだ。TikTok・Facebook・Instagramでは、タイ人インフルエンサーたちが「東京を外した日本旅行」を積極的に発信しており、「金沢の兼六園が美しすぎる」「高知の日曜市は別世界だった」「松山の道後温泉に感動した」などのコンテンツが爆発的にシェアされている。
タイ人の声(SNS投稿より)
- 「東京はもう3回行った。今度は仙台と山形の温泉に行きたい。タイにはない本物の雪景色が見たい」(Facebook / กลุ่ม เที่ยวญี่ปุ่น สำหรับคนไทย )
- 「金沢に行ったら、まるで江戸時代にタイムスリップしたような気分だった。観光客も少なくてゆっくりできた。絶対また行く」(TikTok / @nuttida_japan_travels のコメント欄)
- 「日本の地方の人は外国人に優しい。東京の人は忙しそうだけど、地方はみんなゆっくりしていて温かい」(X / タイ語トレンド投稿より)
- 「関西は行った。次は九州を全部回りたい。鹿児島の黒豚と熊本の馬刺しを食べるのが夢」(Pantip / スレッド「日本地方旅行のおすすめ教えて」)
- 「タイの旅行会社がやっと地方ツアーを充実させ始めた。今まで東京・大阪・京都の3都市しかプランがなかったが、今は仙台・金沢・広島・長崎なども選べる」(Facebook / เพจท่องเที่ยวญี่ปุ่น タイ人向け観光ページ)
なぜタイ人は「地方」に向かうのか?
この動きの背景には複数の要因がある。まず、過去数年で訪日経験が豊富になったタイ人の「慣れ」がある。東京・大阪・京都は「もう十分楽しんだ」という層が増え、次の体験を求めるようになっている。また、円安の影響で全体的に日本旅行のコストが下がり、地方まで足を伸ばすハードルが下がったことも大きい。
さらに、日本の地方自治体や観光協会がタイ向けSNSマーケティングに力を入れるようになったことも効果を上げている。秋田の「なまはげ体験」や、岩手の「冬の一ノ関」など、ユニークな体験を発信するアカウントが人気を集めている。
日本人にとっては「わざわざそんな田舎に?」と思うような場所にも、タイ人の目には「まだ見ぬ日本」の輝きがある。日本の地方が、タイの人々に発見されつつある——これは、日本の地方創生にとっても非常に朗報ではないだろうか。