コールセンター詐欺で被害1億バーツ、過去最大規模 チュンポン県

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記者会見を行うタイ警察

タイ警察は10月9日、タイ中部チュンポン県でクリニックを経営する母娘がおよそ1億バーツを騙し取られるコールセンター詐欺(ニセ電話詐欺)が発生したと発表した。コールセンター詐欺の被害としては過去最大規模の被害額とみられる。

現地メディアの報道によると、9月25日、運送会社を名乗る人物から「配送依頼した荷物が違法なものだったため法的手続きが取られる」などとクリニック経営者の長女に電話があり、チェンライ県の警察に至急連絡を取るように言われた。

心あたりがなかった女性は、運送会社から渡された連絡先に電話をすると、チェンライ県の警察を名乗る人物が、「あなたは法的手続きが取られ刑務所に入ることになる」といい、「あなたの力になれる人がいる」として実在する警察大将を騙った連絡先を渡された。

そして、女性は警察大将を名乗る人物から、「刑務所に入れられるだけでなく、財産も没収されるかもしれないが、現金に問題がないことが確認できれば、法的手続きは回避できる」といわれ、現金を指定口座に振り込むよう助言しされた。

女性はクリニックのオーナーで医師を務める母親に相談。母親も警察大将の助言を信用し、4つの銀行口座から9月25~29日の間に総額1億187万1381バーツを振り込んだ。振込先の指定口座は複数だったという。

現金を振り込んだ後、現金の動きを不審に思った銀行から問い合わせがありコールセンター詐欺だということが明らかになったため、10月6日に母娘が同県の警察署に被害を届け出た。

警察では、今後、コールセンター詐欺を専門に担当する部署が捜査を進めるという。

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