タイ東部チョンブリー県のリゾート地バンセーンで3日、普段は青みがかった海水浴場の水面が、まるで泥水のような黒褐色に変色する現象が発生した。突然の変色に、海水浴を楽しみに訪れていた観光客からは困惑の声が上がった。
「いつも通り泳ごうと思って来たのに、海の色を見てびっくりした。とても入る気になれなかった」。現地を訪れていた観光客の一人はそう話す。バンセーンはバンコクから日帰りでも訪れやすい海水浴場として地元タイ人にも人気が高く、休日には多くの家族連れで賑わう。
「泥水のよう」と地元住民も驚き
地元で長年商売を営む住民も「これほど黒く濁った海を見るのは初めてだ」と驚きを隠さない。バンセーン周辺は工業地帯にも近く、SNS上では「工場排水が原因では」「大雨の後の土砂が流れ込んだのでは」といった様々な臆測が飛び交った。
現時点で当局からは変色の原因について正式な発表はなく、水質検査の結果を待つ必要がある。過去にも東部沿岸ではプランクトンの大量発生による赤潮や、河川からの土砂流入による水質変化が報告されており、今回もそうした自然現象の可能性が指摘されている。
観光への影響を懸念する声
バンセーンは日本人を含む外国人観光客にとっても訪れやすいビーチリゾートの一つ。地元の観光業関係者は「原因が分からないまま風評が広がれば、観光客離れにつながりかねない」と懸念を示す。
SNSでは「早く原因を調べて安全性を発表してほしい」「海に入る前に必ず確認したい」といった投稿が相次いでおり、行政による迅速な情報公開を求める声が強まっている。
青い海が自慢のバンセーンだけに、地元関係者は一日も早い原因究明と水質の回復を望んでいる。