
「タイに来たら日本の番組が見られなくなった」——駐在・移住したばかりの方からよく聞く悩みです。しかし実際は、タイ国内のサブスクを上手に使えば、人気アニメから話題のドラマまで、日本にいた頃と遜色ないラインナップを楽しめます。本記事では、タイ在住日本人の定番3サービス「Netflix」「TrueID TV」「AIS Play」を中心に、料金・見られる作品・使い勝手を解説します。
1. Netflix タイ版——日本アニメの充実度はトップクラス
タイで日本のコンテンツを見るなら、まず契約したいのがNetflixです。タイ版Netflixは日本版より料金が安く、アニメのラインナップが非常に充実しています。
料金プラン(月額)
| プラン | 料金 | 画質 | 同時視聴 |
|---|---|---|---|
| モバイル | 99バーツ(約450円) | 480p | 1台(スマホ・タブレットのみ) |
| ベーシック | 169バーツ | 720p | 1台 |
| スタンダード | 349バーツ | 1080p | 2台 |
| プレミアム | 419バーツ | 4K | 4台 |
99バーツのモバイルプランは、通勤中にスマホで見る程度なら十分。日本のプレミアム(2,290円前後)と比べると、タイ版は最上位プランでも約1,900円と割安です。なお、広告付き低価格プランのタイ展開も進められています。
見られる日本の作品
「鬼滅の刃」「呪術廻戦」「SPY×FAMILY」「東京リベンジャーズ」といった近年の話題作から、「NARUTO」「HUNTER×HUNTER」などの定番まで、主要アニメはほぼ網羅。日本語音声+タイ語/英語字幕が基本で、作品によっては日本語字幕も選べます。
一方、注意したいのは日本の実写ドラマ。タイ版で見られるのはNetflixオリジナル(「今際の国のアリス」「サンクチュアリ」など)が中心で、日本の地上波ドラマの配信は限定的です。ライセンスの関係で日本版とはカタログが異なる点は覚えておきましょう。
こんな人におすすめ: アニメ中心に見たい人、家族でアカウントを分けたい人、コスパ重視の人。
2. TrueID TV——ネット契約に付いてくる「実質無料」の選択肢
TrueID TVは、タイ通信大手True Corporationの動画サービスです。最大の特徴は、True Onlineの光インターネットを契約するとTrueID TVボックスが付いてくること。コンドミニアムでTrueのネットを引いている家庭なら、追加費用なしで使い始められるケースが多いです。
料金・パッケージ
基本アプリは無料で60以上のチャンネルをライブ視聴可能。有料パッケージは59バーツ/月からの追加チャンネル、映画・アニメ・アジア系ドラマ2,000タイトル以上が見放題の「TrueID+」などがあります。さらに「TrueID ONE」(月299バーツ)はTrueID+に加えPrime Video、WeTV、iQIYIがセットになったバンドルで、複数サブスクをまとめたい人には強力な選択肢です。
見られる日本の作品
「鬼滅の刃」「呪術廻戦」などの人気アニメが日本語音声+タイ語字幕で視聴でき、無料枠でも見られる作品があるのが嬉しいところ。「ONE PIECE」などの長寿タイトルはタイ語吹替版も揃っています。YouTubeなどのキャスト機能もあり、テレビ周りのハブとして便利です。
こんな人におすすめ: 自宅がTrue Online契約の人、テレビの大画面で気軽に見たい人、タイのテレビ・スポーツ中継も併せて楽しみたい人。
3. AIS Play——無料チャンネルが豊富なオールインワン・アプリ
AIS Playは通信最大手AISのエンタメアプリで、最大80の無料チャンネルとオンデマンド作品(シリーズ、映画、アニメ、バラエティ)を提供しています。スマホアプリのほか、AIS PLAYBOX、Apple TV、Samsungスマートテレビ、Chromecastなど対応デバイスが幅広いのが特徴です。
日本コンテンツの現状
かつてAIS Playには日本番組専門チャンネル「WAKUWAKU JAPAN」があり、日本のドラマやバラエティを24時間タイ語字幕付きで放送していました。しかし同チャンネルは2022年3月末に全地域で放送・配信を終了しています。現在の日本コンテンツはアニメが中心で、アニメ専門チャンネルやオンデマンドの人気タイトルをタイ語字幕・吹替で楽しめます。
AISのモバイル・ネット回線契約者向けにはNetflixとのバンドルプラン(通信料金と合算払い)もあり、AISユーザーならNetflixをお得に組み合わせられます。
こんな人におすすめ: AISの回線ユーザー、無料でアニメやタイのテレビをまず試したい人。
4. 番外編——日本の地上波ドラマ・バラエティが恋しくなったら
上記3サービスの弱点は「日本の地上波番組」。最新の連ドラやバラエティを見たい場合は、次の方法が定番です。
VPN+日本の配信サービス: 月数百円のVPNを使えば、TVer、ABEMA、NHK+といった日本の無料見逃し配信や、日本版Netflix・U-NEXT・Huluにアクセスできます。コスパは最強ですが、規約上グレーな面がある点は自己判断で。
在タイ日本人向けIPTV: BBINFO(月1,000バーツ〜)、JTVユニオン、Yume TVなど、日本のテレビをリアルタイム視聴できる業者がバンコクには複数あります。駐在員向けアパートには標準装備されていることも。確実さ重視ならこちらです。
まとめ——組み合わせが正解
| 月額目安 | 日本アニメ | 日本ドラマ | 強み | |
|---|---|---|---|---|
| Netflix | 99〜419バーツ | ◎ | △(オリジナル中心) | 作品数・画質 |
| TrueID TV | 無料〜299バーツ | ○ | △ | ネット契約とセット、バンドル |
| AIS Play | 無料〜 | ○ | △ | 無料チャンネル、Netflixバンドル |
アニメ好きならNetflix一択でほぼ満足できます。自宅の回線がTrueならTrueID、AISならAIS Playを無料で試し、足りない分をNetflixで補うのが在住日本人の定番パターン。日本の地上波が恋しい人はVPNか日本人向けIPTVを追加すれば、タイにいながら日本のエンタメ環境はほぼ完全に再現できます。
※料金・配信作品は2026年7月時点の情報です。契約前に各社公式サイトで最新情報をご確認ください。