タイ警察は8月5日午後11時ごろ、タイ南部サムットソンクラーム県のダム建設用地近くに停車されていた乗用車の中で、同県出身の無職の男性(48)が練炭自殺しているのが見つかったと明らかにした。
現地メディアの報道によると、車内からは七輪と燃え尽きた練炭、缶ビールの空き缶3本が見つかったほか、後部座席から小型犬の遺体が発見された。
付近の住民が長時間エンジンをかけたまま停車していた車を不審に思い近づくと、運転席に座った男性がうなだれていたところから警察に通報した。
警察によれば、男性は債権回収会社で働いていたが2カ月前に失業しており、「仕事がなくお金に困っている」と友人に話していたほか、先月、フェイスブックで「時間切れだ」などと自殺をほのめかす内容を投稿していたという。
男性は車内で遺体となって発見された小型犬を、どこに行くにも連れ歩くほどの愛犬家だったという。
警察では現場に争った形跡がないことから生活苦による自殺とみており、遺体を司法解剖するとしている。