海外就職でタイ人女性らが監禁・虐待の被害、大使館に救出される

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海外就職したタイ人女性らがフィリピンの就職先で監禁・虐待されロマンス詐欺を強要されていた事件で、監禁先から解放された被害者7人が9月12日午後1時、人権保護団体とともにタイ警察に出頭し、被害を届け出た。

現地メディアの報道によると、被害者7人はソーシャルメディアで見つけた「高給保証」「宿泊費・食費無料」「渡航費会社負担」などと謳った海外求人の広告に応募。

フィリピンのマニラにあるオフィスに着くと、パスポートを取り上げられ、ソーシャルメディア上の写真などを閲覧し裕福なタイ人のターゲットを見つけ、近づき、親密な関係になって金銭を騙し取るというロマンス詐欺を強要させられたという。

業務を拒否したものは、中国人から殴る蹴るの暴行を受けたほか、スタンガンでの暴行や性的暴行を受けた。

就業時間後も外出は一切認められず、必要なものがある場合はタイ人のリーダーに購入を依頼しなければならず、宿泊施設やオフィスの入り口には銃を持った警備員が24時間常駐していたという。

先月ロマンス詐欺のアジトから解放されていたタイ人女性らが、女性や児童の人権保護を行うパウィナー・ホンサクン財団に助けを求め、同財団がフィリピンのタイ大使館にかけあい、被害者7人は監禁されていた宿泊施設から救出された。

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監禁先から先月解放された26歳のタイ人女性被害者のケース

8月31日にタイ警察に被害を届け出た26歳の女性被害者

先月監禁先から解放されていたタイ人女性(26)は8月7日、facebookでフィリピンにある暗号通貨の取引会社のカスタマーサービスの求人広告を見つけ応募した。

「月給3万バーツ」「固定給+歩合制」「宿泊費・食費は無料」「渡航費は会社負担」という求人内容はタイ人の若者にとっては魅力的だったという。

オンライン面接が行われ即採用となり、タイ人5人とともにフィリピンに入国し、8月13日からマニラにあるオフィスでの業務を開始した。

オフィスは広く、タイ人、中国人、マレーシア人など国籍別にゾーン分けがされており、国籍別に各リーダーが管理していた。

しかし、業務開始から1週間後、実際の業務はロマンス詐欺の騙す側だということが分かると、女性は業務内容を受けいられないから帰国させてくれとタイ人の上司に訴えた。

すると中国人2人から、数日間にわたり、殴る蹴るの暴行を受け、ベルトや家電のコードで鞭うたれたり、スタンガンでの暴行を受けたりし、さらに逃げ出さないよう手錠をかけられたという。

最終的に女性は中国人から解放の条件として提示された身代金10万バーツを受け入れ、タイにいる親戚に助けを求め身代金を払い解放されたという。

解放される前、中国人は口封じのため女性を全裸にし動画撮影を行い、警察に通報したら動画をばらまくと脅してから解放した。フィリピン入国から18日後だった。

女性によると、被害者は11人いたが、身代金を払い解放されたのは8人のみで、3人は身代金を融通できなかったという。

解放された女性らがパウィナー・ホンサクン財団に残された被害者の救出を要請、同財団がフィリピンのタイ大使館にかけあい、3人が解放されたという。

女性によれば、当時、オフィスにはタイ人30人以上が業務を強要されていたという。

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海外での人権侵害被害が急増

パウィナー・ホンサクン財団によれば、海外で売春や投資詐欺、ロマンス詐欺、コールセンター詐欺(電話詐欺)を強要されるなどの人権侵害に遭い、同財団に救助を要請してきた件数は、今年だけで計162件(2022年1月4日~8月25日)に上るという。

タイ警察では、ソーシャルメディアで「高給保証」「宿泊費・食費無料」「渡航費会社負担」などと謳う求人広告の内容を鵜呑みにせずに慎重になるよう注意を呼び掛けている。

パウィナー財団への海外での人権侵害の救助要請(2022年1月4日~8月25日)
順位国名救助要請件数被害内容
カンボジア61件詐欺強要
ドバイ48件強制売春
バーレーン23件強制売春
オマーン14件強制売春
フィリピン7件詐欺強要
マレーシア4件強制売春
インド3件強制売春
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