16歳の少年が拉致され集団暴行、闇カジノの金を着服し制裁か

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警察が押収した少年の拉致にわれた車

タイ東部チャチュンサオ県内の高速道路の路肩で何者かに拉致・暴行され重傷を負った少年(16)が見つかっていた事件で、タイ警察は9月20日、少年の拉致に関与していた9人を暴行や恐喝などの容疑で逮捕した。

現地メディアの報道によれば、少年は「銀行の預金口座を購入したい。報酬は1口座あたり月500バーツ」などと知り合いから勧誘され、銀行で2つの預金口座を新設し、通帳とATMカードを譲渡していた。

しかし、2カ月が経過しても報酬が支払われないことを不満に思った少年は、3カ月後、売却していた銀行口座に約30万バーツの入金があったことを携帯電話の銀行アプリから知ると、預金を着服しようと画策。

売却した銀行口座を銀行で解約、預金を全額引き下ろし、さらに新たに開設した口座に現金を預け入れ、その現金でバイクを2台購入したほか、借金を返済するなどし、全額を使いきった。

少年は現金がなくなると、バイクを売却しようとしfacebookで買い手を見つけ、ノンタブリ県パーククレットにあるバイクショップを訪れたところ、突然、車2台から降りてきた男性グループに囲まれ、拳銃を突き付けられ車で拉致された。

バイクショップで少年が拉致された際、男性グループ内で仲間割れがあり、グループ内の男1人が銃で撃たれ倒れたが、グループはその男を放置し、少年を車で連れ去っていった。

拉致された少年は車に乗ると、「カンボジアに連れて行ってバラバラに切り刻んでやる」と男1人から言われ、薬のようなものといっしょにウイスキーを大瓶1本無理やり飲まされ、意識を失い、気が付いた時は病院のICUの中だったという。

16日午後、少年はチャチュンサオ県のモーターウェイの上り路線の路肩に放置され、気を失い倒れているところを発見され、近くの病院に搬送された。

搬送先の病院で少年は、「銀行口座はノンタブリ県パーククレットで有名なオンライン・カジノの元締めに売却した」とテレビ番組のオンライン取材に応じていることから、少年が売却した口座は、闇カジノや闇金の運営資金の洗浄目的に使用され、それらの資金に手を出した少年が制裁されたとみられている。

アロワナ専門ショップでのマリファナ中毒事件

SNSでライブ中継するアロワナ専門ショップのプリティー

少年を拉致した容疑者のうちの1人は、都内チャトゥチャック市場で開店したアロワナの専門ショップのマネージャー。

7月20日、同ショップは、アロワナ販促のため、ビキニを着たプリティー(ホステス)10数人を水槽に入れ、泳いだり、踊ったりする様子をSNSでライブ中継。

しかし、客から開店記念としてプレゼントされたマリファナ入りのブラウニーを、それと知らずに食べたプリティーが急性中毒となり失神し、病院に緊急搬送される騒ぎとなり、マスコミが大々的に報じていた。