グラブのバイク運転手、従業員給与引き出した会社員から346万バーツ強奪

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4万バーツ分の20バーツ紙幣と100バーツ紙幣の札束を見せる女性

9月20日午前11時40分ごろ、タイ東部チョンブリ県バンブン郡で、会社員の女性(29)が銀行で引き出したばかりの現金346万バーツをグラブ・フード(フードデリバリー業者)のバイク運転手とみられる男に強奪される事件が起こった。男は現在も逃走中で、警察が行方を追っている。

現地メディアの報道によると、事件が起こったのはチョンブリ県内のタイ商業銀行バンブン支店の近くで、女性が勤務する会社で20日に現金支給する従業員給与を銀行で引き出した後、会社のバンに乗り、運転手(24)と2人で銀行近くの食堂で食事をするため移動。

運転手が車を路肩に駐車すると、グラブ・フードのバイク運転手が運転席のドアを開き、「お前、人の女に手を出してるだろ」と言いがかりをつけ、運転手に殴りかかった。

防犯カメラがとらえた犯人

供述によると、2人は配送員の言い分が理解できなかったことから、女性は「わたしは違う。独身で、彼氏はいない」、一方の運転手は「俺も違う。人違いじゃないか」と説明したという。

しかし、バイク運転手は意に介せず、運転手につかみ掛かると、「俺は銃を持ってる」といい、銃を出して殴りかかると、運転手は走って逃げ、バイク運転手は運転手を追いかけた。

するとバイク運転手は踵を返し、バンの側に止めていた自分のバイクのところに走って戻ると、バンの運転席側から手を伸ばし、現金の入ったバッグを奪い、「お前はあいつのことを好きなんだろ」と叫び、バイクで逃走した。

バンの中にいた女性はバッグが奪われるのを防ごうとしたが力づくで奪われたという。逃走したバイクにはナンバーがついていなかった。

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女性は銀行で現金350万バーツを引き出した後、現金を2つのバッグに分け、346万バーツを入れたバックを運転手に持たせ、残りの4万バーツ分の20バーツ紙幣と100バーツ紙幣は、別のバッグに入れ、女性が持っていた。

運転手は346万バーツを入れたバックをギアの側に置いていた。

今回の事件について、警察では、犯人は現場で怪しまれないようグラブ・フードのバイク運転手を装っていたとみているほか、現金強奪時に第3者が手出しをできないよう痴話喧嘩を自作自演したものとみている。

また、犯人は、現金を引き出す日時や場所、現金の入ったバッグの置き場所などを予め把握していたものとみられており、内部関係者が周到に計画して犯行に及んだとして、今後、関係者への取り調べを行い、捜査を進めるとしている。

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