8月9日午後10時30分ごろ、バンコク近郊サムットプラカン県サムロンヌアのシーカナカリン通りの検問所で警察官が配送トラックを止めようとしたところ、トラック運転手の男(46)が前の車両に衝突しながら警察官の制止を振り切って逃走を図り、パトカーとおよそ100キロにわたるカーチェイスを繰り広げた。
現地メディアの報道によると、検問を突破したトラックはシーナカリン通りからテパラック通りに入り、高速道路に乗ってパトゥムタニ県方面に激走。サムットプラカン県警は高速警察に支援を要請しトラックを追走した。
トラックは10台以上の車に衝突しながらも逃走を続け、パトゥムタニ県からアユタヤ県に入ったところでトラックの後輪タイヤがバーストし停止。運転手はトラックの窓から飛び降り、側道の運河に逃げ込んだところ、駆け付けた警察官により逮捕された。
トラック運転手が現場付近で脱ぎ捨てたズボンを警察が検査したところ覚醒剤(メタンフェタミン)が1錠見つかっただけで、トラックの中から不審なものは発見されなかった。
警察の取り調べに対し、男は「トラックで配送に出る前に覚醒剤を1錠飲んだ。残りはポケットの1錠だけだ。刑務所に入れられるのが怖かったから逃げた」と供述している。