
大空を舞台にした「爆買い代行」に、ついに当局が待ったをかけた。タイ航空当局は、客室乗務員が乗客の依頼で商品を大量に持ち込む行為を明確に禁止し、違反者には停職、さらには免許剥奪も辞さない強硬姿勢を打ち出した。相次ぐ乗務員がらみの密輸事件に、業界が揺れている。
相次いだ「制服の密輸」
禁止令の背景には、乗務員を使った密輸や違法な持ち込みが後を絶たない現状がある。制服という「信頼の象徴」を悪用し、税関を巧みにすり抜ける手口が問題視されてきた。
当局の担当者は厳しい口調で語る。「乗務員という立場を利用した持ち込みは、断じて見過ごせない。違反があれば停職、悪質なら免許剥奪も辞さない」。安全を守るはずの制服が、犯罪の隠れみのになる事態を重く見た形だ。
「知らなかったでは済まされない」
関係者によれば、乗務員の中には「頼まれて運んだだけ」と軽く考えるケースもあったという。だが当局は「知らなかったでは済まされない。プロとしての自覚を持て」と釘を刺す。
航空業界にとっても、信頼の失墜は死活問題だ。ある関係者は「一部の行為で業界全体が疑われるのは耐えられない」と危機感をあらわにする。
SNSでは賛否が飛び交った。「当然の措置だ」「真面目な乗務員が可哀想」「もっと早くやるべきだった」。空の安全と信頼を守るための一手が、制服の裏に潜む誘惑を断ち切れるかが問われている。