ゴールデンウイーク、日本人のタイ訪問は2万7千人——前年比2%減、航空座席6%削減が主因でバーツ高・燃油高も追い打ち

ゴールデンウイーク(4月29日〜5月6日)期間中にタイを訪れる日本人観光客は約27,000人と、前年同期比2%減となる見通しだ。タイ観光スポーツ省(MOTS)と観光局(TAT)が発表したデータによれば、今年の減少の主因は価格ではなく「座席数の不足」にある。日本発タイ向けの航空座席が前年比6%削減されており、旅行需要があっても物理的に行けない状況が生まれている。

背景には、タイ・エアアジアXなど複数の航空会社が燃油サーチャージ急騰を受けて路線の見直し・運休を実施したことがある。タイ航空も日本線の燃油サーチャージを5月1日発券分から従来の3倍に引き上げると発表しており、チケット費用の上昇が旅行意欲に冷や水を浴びせている面もある。

加えてバーツ高・円安という構図も続いており、日本人観光客にとっての「タイの物価感覚」は年々上昇している。2023年当時と比べ、バンコクの主要観光地での食事・宿泊費は円換算で20〜30%高くなったという声も旅行者から聞かれる。特にホテル宿泊費の値上がりが激しく、かつて「コスパの良い旅行先」だったタイのイメージが変わりつつある。

とはいえタイ観光業界は日本市場への期待を捨てていない。TATは「日本人観光客はリピーターが多く、消費額も高い優良顧客層」と位置づけ、日本向けのヘルスツーリズム・文化体験型コンテンツの強化を続けている。ゴールデンウイーク全体の観光収入は前年比1%増の約600百万バーツが見込まれており、一人あたりの消費額は増加傾向にある。

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