サウジアラビアの新興航空会社リヤド航空は3日、リヤドとバンコクを結ぶ直行便の運航を開始した。第1便は2日午後10時15分にリヤドを出発し、3日午前10時35分にスワンナプーム国際空港に到着した。タイ観光局は中東の富裕層観光客の開拓に大きな期待を寄せている。
今回就航したのはボーイング787-9型機で、座席数は290席。当初は月・水・金曜日の週3便体制でスタートし、10月には週7便へと段階的に増便する計画だという。ドーハやドバイを経由せずリヤドから直接バンコクへアクセスできるようになる点が大きな特徴だ。
月間3840席分の新規輸送力
タイ観光局によれば、今回の新規就航により月間約3840席分の輸送能力が新たに生まれる計算となる。同局副総裁は「中東市場は長距離路線における高品質な顧客層であり、戦略的に極めて重要だ」と述べ、二国間の良好な関係を活かした観光市場拡大への期待を示した。
タイ観光局の分析では、サウジアラビアからの観光客は平均10〜12日間タイに滞在し、一人当たり約11万バーツを消費する「高価値市場」とされる。今後はウェルネスや医療観光といった分野での需要拡大も見込まれている。
中東路線の拡充が続く
タイでは近年、中東各国からの直行便就航が相次いでおり、観光市場の多様化が進んでいる。従来は欧米や東アジアからの観光客が中心だったタイの観光産業にとって、中東市場の開拓は新たな収益源として注目されている。
観光業界関係者は「中東からの観光客は長期滞在かつ消費額が大きい傾向にあり、地方経済への波及効果も期待できる」と話す。日本人旅行者にとっても、スワンナプーム空港の国際路線網がさらに充実することで、タイを経由地とした旅程の選択肢が広がる可能性がある。
今回の就航を機に、タイ観光局は中東地域でのプロモーション活動をさらに強化する方針を示しており、今後の集客状況が注目される。