行方不明のタイ初のサル痘感染者、カンボジアで逮捕

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クメールタイムズなどによると、タイ南部プーケットの病院から逃亡し、行方不明となっていたタイ初のサル痘感染者のナイジェリア人男性(27)が7月23日夕方、プノンペン市内の市場でカンボジア警察により逮捕された。

ナイジェリア人男性は21日深夜、プーケットの滞在先ホテルから白い車で出ていくのが防犯カメラで確認されており、その後、男性がタイ東部サッケーオ県のカンボジア国境付近まで移動。

22日午後7〜8時ごろ、けもの道を国境まで歩き、国境の川を泳いで渡るなどし、カンボジアに入国するのをタイ警察が携帯電話の電波を追跡するなどし確認していた。

カンボジア密入国後、男性はプノンペン市内まで移動し市内の市場で逮捕された。プノンペンには規模の大きいナイジェリア人コミュニティーがあり、何者かが男性のカンボジアへの密入国をほう助していたもよう。

現在、男性の身柄は同国の保健省に引き渡されており、プノンペン市内の病院で治療を受けている。

サル痘については、世界保健機関(WHO)が23日、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言。感染者はこれまでにスペインで3千人以上、英国、米国、ドイツで2千人以上、フランスで1千人以上確認されており、東南アジアでも今月に入りシンガポールで初感染が確認されている。

WHOが約1万人の患者を分析したところ、98.8%は男性で、感染者の大部分は男性との性的接触のある男性だという。

タイにおけるサル痘の感染状況