オーストラリアの民間シンクタンク、ローウィー研究所が2月5日に発表した2023年度版「アジア・パワー・インデックス(アジア影響力指数)」で、タイは前回調査に続き10位となった。
アジア影響力指数は、26の国と地域を対象として、アジアにおける影響力を調査したもので、経済力や軍事力、復元力、将来の資源、経済関係、防衛ネットワーク、外交的影響力、文化的影響力の8項目を100点満点で評価したもの。
タイは経済関係の項目で最も好成績をおさめ7位にランクイン。同研究所は「地域のサプライチェーンへの統合と、関係諸国との強い投資関係の結果」と分析した。
タイで最も順位が低かった項目は、軍事力と将来の資源で、ともに14位だった。
同研究所は、タイについて、将来の資源と外交的影響力の項目が最も改善されたと評価したが、伝統的にタイが最も得意とする文化的影響力では、新型コロナウイルスの大流行で観光客が減少し、昨年より順位を2ランク下げ8位となった。
米国が総合力で他国を圧倒
総合1位となったのは、8項目のうち6項目で首位となり他国を圧倒した米国で、前回調査に引き続き首位となった。
2位は中国で、新型コロナ対策でつまづき経済が低迷したことが大きく響いたが、外交的影響力と経済関係の2項目で首位となった。
3位は日本で、インド、ロシア、オーストラリア、韓国、シンガポール、インドネシアが続いた。
2023年度版「アジア・パワー・インデックス(アジア影響力指数)」
1位 米国
2位 中国
3位 日本
4位 インド
5位 ロシア
6位 オーストラリア
7位 韓国
8位 シンガポール
9位 インドネシア
10位 タイ
11位 マレーシア
12位 ベトナム
13位 ニュージーランド
14位 台湾
15位 パキスタン
16位 フィリピン
17位 北朝鮮
18位 ブルネイ
19位 バングラデシュ
20位 カンボジア