偽バーツ札をオンライン販売、タイ中部の偽札製造拠点摘発

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プリンターで印刷されたタイバーツ紙幣

タイ警察は9月29日、タイ中部チャイナート県のリゾートホテルで偽札を製造していたタイ人夫婦(29、34)と、タイ北部チェンライ県で偽札を購入し使用していたソンクラー出身の男(25)を逮捕したと発表した。

発表によれば、警察は、今回の一連の捜査で、偽の1000バーツ札1177枚(額面総額117万7000バーツ)と500バーツ札60枚(同3万バーツ)、プリンター2台、自動車1台を押収した。

押収された偽1000バーツ紙幣

1000バーツ札を1枚130バーツで購入

現地メディアの報道によると、タイ警察は20日にタイ北部チェンライ県ムアン郡のセブンイレブンで偽の1000バーツを使用したソンクラー出身の男を逮捕。

家宅捜索で同じ製造番号の偽1000バーツ札5枚を押収した。

「フェイスブックの「マルコチャン」というアカウントから偽1000バーツ札10枚を1300バーツで購入した」と男が供述したことから、警察は偽札の販売ルートの捜査をすすめ、偽札の配送元がチェンマイ県出身の女だということをつきとめ、おとり捜査を実施。

同アカウントに偽1000バーツ札56枚を5000バーツで注文した。

警察が偽札を受け取ると、偽札の配送元がチェンマイ県出身の女と一致したことから、裁判所は逮捕状を発行した。

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本物に近い質感を出すためロウソクを使用

女は逃走したが、警察は捜索を続け、27日にチャイナート県のリゾートホテルの一室で、チェンマイ出身の女とチャチュンサオ出身の男の夫婦が偽札を製造しているところを現行犯逮捕した。

現場から偽1000バーツ札1040枚と偽札を印刷していたプリンター2台などを押収した。

供述によると、夫婦は、本物に近い質感と重量を出すため、プリンターで偽札を印刷後、ロウソクで紙面全体をこすっていたという。

タイ中央銀行(BOT)によれば、今回の摘発は、バーツ紙幣の偽造事件としては過去8年で最大の事件だという。

偽札製造現場から押収されたロウソク
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