レイプドラッグ事件の元外務大臣の孫、保釈認められず

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元外務大臣の孫によるレイプドラッグ事件で、タイの刑事裁判所は8月31日、容疑者が証拠を隠滅する恐れがあるとしてアピディット・イントゥラック容疑者(35)の保釈請求を却下した。

アピディット容疑者が、事件後、被害者の女子大生とやりとりしたメッセージの一部を、自分が不利にならないよう消去したとし、被害者が保釈に対する反対意見を裁判所に提出していたが、アピディット容疑者は携帯電話の警察への提出を拒否していた。

被害者の女性は、アピディット容疑者が被害者をビデオ通話で脅迫している様子が撮影された証拠動画などを所有しており、今後、アピディット容疑者が証拠を隠滅・捏造する可能性や、身の安全に不安があることを保釈に対する反対意見として裁判所に提出していた。

アピディット容疑者の母方の祖父は、タニン内閣で外務相を歴任した故ウパディット・パージャリーヤーンクーン氏で、親族にはウパキット・パージャリーヤーンクーン上院議員などがいるなど政界と太いパイプを持つみられる。

事件後に容疑者の親戚を名乗る人物から被害女性に電話があり、「孫はこれから政治の道に進んでタイのために働くんだ。将来、首相になる人物だ」などと語り、示談を示唆されていた。

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