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バンコク地震、ビル崩壊から1年——泥に埋まった命と「まだ届かない正義」に遺族が涙

365日が過ぎた。しかし、何も解決していない。

2025年6月1日、バンコクで発生した国家会計検査院(ソートーゴー)庁舎の一部崩壊事故から、本日でちょうど1年を迎えた。タイ最大手新聞のタイラットが大型特集を組み、遺族の声とともに事故の現状を伝えている。

あの日、突然崩れ落ちたビルの下敷きになった職員・作業員たちは、助けを求め続けた。救出作業が続くなか複数の命が失われた。「まさかこんなことが起きるとは」——目撃者の証言は今も生々しい。

補償はまだ「途中」、責任はまだ「不明」

1年が経っても、遺族への補償は完結していない。「書類が足りない」「審査中だ」——そんな言葉で先延ばしにされ続けてきた家族たちは、怒りと疲弊の両方を抱えている。「人の命より書類が大事なのか」——ある遺族の言葉がタイラットの取材班に刺さった。

建物の構造上の欠陥を誰が見落としたのか、老朽化を放置したのは誰なのか——責任の所在は依然として曖昧なままだ。建築基準の検査を担当していた機関、維持管理を怠った当局、工事を施工した業者——それぞれが「自分たちのせいではない」と主張し、刑事的な責任追及はほとんど進んでいない。

「誰かが誤るべきだ」ーー1年後の訴え

遺族が求めているのはお金だけではない。「誰かが責任を取り、謝罪してほしい」——そのシンプルな要求が1年経っても叶えられていない。タイのSNSでは「#1年後のソートーゴー」がトレンド入りし、「忘れてはいけない」「まだ終わっていない」という声が広がった。

死者が出るまで動かない——そんなタイ行政の悪弊を1年前の崩壊がまた証明した。瓦礫は撤去された。しかし心の傷は残る。そして正義は、まだ来ていない。

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