
農民が田んぼを耕していると、土の中から石が次々と顔を出した。それは単なる石ではなかった。1000年以上前に栄えたクメール王朝が残した石造建造物の可能性がある遺跡だった!
「田んぼの真ん中に古代遺跡」住民が騒然
デイリーニュースが伝えたところによると、スリン県シーカラプム郡のバーン・ノンブアロー村の農地で、大量の砂岩と石造の台座のような構造物が発見された。地元では長年「プラーサート・ノンテン」と呼ばれてきたが、今回初めてその規模と重要性が明らかになりつつある。発見を受けてシーカラプム郡の郡長が現地に赴いて確認し、考古学専門家への調査依頼を準備していると発表した。地元住民や歴史愛好家たちも興奮を隠せない様子で現地に集まった。
クメール文明の遺跡密集地・タイ東北部
スリン県を含むタイの東北部(イサーン地方)は、かつてクメール帝国の版図に含まれており、各地にクメール様式の遺跡が点在している。世界遺産に登録されたカオプラウィハーン神殿やピマーイ遺跡など、この地域には古代クメール文明の痕跡が多く残されている。専門家によると、今回発見された砂岩の石材はアンコール期(9〜15世紀)のクメール建築に多用されたものと酷似しているという。もし本格的な遺跡であることが確認されれば、この地域の歴史理解を大きく塗り替える可能性がある。

「畑を耕したら遺跡が出てきた」農民の驚き
今回の発見の経緯も印象的だ。農業に従事する地元住民が農地の整備をしていた際に、地中から規則的に並んだ石材群を見つけたことがきっかけだという。「まさか自分の田んぼの下に遺跡があるとは思わなかった」と農民は語った。タイには数えきれないほどの遺跡が未発見のまま農地や森林の下に埋もれているとされる。今回の発見が正式な調査につながり、クメール文明のさらなる謎が解き明かされることをタイの考古学者たちは期待している。