「エンジンが!」BTS駅至近でヘリコプターが墜落・炎上!バンコク近郊の住宅地に衝撃、操縦士らは奇跡的に脱出

写真はAviation Todayより転載

轟音とともに炎が上がった。5月3日の朝8時30分、サムットプラカーン県タイバン地区の旧スクンビット道路沿いで、1機の小型ヘリコプターが突然エンジントラブルに見舞われ、草地に叩きつけられた。

現場はBTSスカイトレインのメンテナンスデポのすぐそば。工場地帯と住宅地が混在するエリアだ。午前の静寂を破る衝撃音に、近隣住民が一斉に飛び出してきた。

ローターが草に触れた瞬間、火花が……

問題のヘリコプターはフランス製の2人乗り軽量機「ギンバル・カブリG2」。ナコーンパトム県の私有工場から離陸し、チョンブリ県の別施設へ向かう途中だった。離陸から数分後、わずか高度10メートルほどで突然エンジンパワーが失われた。

操縦士は緊急着陸を試みたが、降下中に機体のローターが背の高い草に接触。その摩擦で引火し、草地に一気に炎が広がった。周辺の住民は「ドカン!という音がして、空から火が降ってくると思った」と語る。

幸い、機内にいた操縦士と整備士の2人は自力で脱出することに成功。地元の消防隊と災害防止担当官が現場に急行し、30分後には炎を鎮圧した。2人に重傷はなく、軽微なけがのみで済んだという。

工場立ち入り調査でも「問題なし」の回答

警察はヘリコプターの出発元となった工場にも調査官を派遣し、整備記録や出発前の安全確認状況を調査したが、目立った違反は見つからなかった。エンジントラブルの原因については、引き続き航空当局が調査を進めている。

タイのSNSでは「こんな住宅地でよく死者が出なかった」「BTSデポの近くでよかった、もし線路の上だったら…」と安堵と恐怖が入り混じった投稿が相次いだ。

タイでは近年、小型プライベートヘリコプターの運用が増加傾向にあり、安全基準の見直しを求める声も出始めている。炎上した機体の残骸が示すように、空の安全管理は地上の人々の命にも直結する問題だ。

それにしても、2人とも自力で脱出できたのは本当に奇跡だった。空からの「もらい火」を免れた住民たちも、今日は空を見上げずにはいられないだろう。

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