【仰天判決】元上院議員の息子に懲役132年6ヶ月——オンライン賭博・20億バーツ資金洗浄、欠席裁判で逃走中

「132年6ヶ月」——タイの法廷で飛び出した前代未聞の判決数字が、SNSで一夜にして拡散した。

タイ刑事裁判所は5月1日、元上院議員サンシット・ピリヤランサン氏の息子、ナロート・ピリヤランサン被告に対し、オンライン賭博運営および資金洗浄の共謀罪で懲役132年6ヶ月を言い渡した。法律上の上限が20年であるため、実際の服役期間は20年に制限される。それでも「132年」というあまりにも桁外れな数字のインパクトは絶大で、タイ全土で話題を独占した。

20億バーツを動かした賭博帝国の全貌

2023年12月から2024年5月にかけて、ナロート被告と共犯者8人は違法なオンライン賭博サイトを複数運営し、不特定多数の利用者に賭博への参加を勧誘した。ウェブサイト上に入金チャネルを開設し、18歳未満を含む老若男女が利用できる環境を整備。その収益を多数の口座に分散させ、巧みに洗浄した。総取引額は20億バーツ(約85億円)を超えるとされ、ナロート被告はネットワークの管理・資金移動の指示役として最も重い責任を問われた。

判決当日に姿を消した男——逮捕状が発行

最大の問題は、ナロート被告が「欠席」だったという事実だ。判決が読み上げられた法廷に本人の姿はなく、裁判所は即座に逮捕状を発行した。

「また上流社会の人間が逃げた」「お父さんのコネで海外逃亡か」というSNSの書き込みは、タイ社会の根深い不信感を浮き彫りにしている。父のサンシット元上院議員も過去にギャンブル関連の疑惑を指摘されており、「タイのエリート層と闇賭博組織の癒着」という問題が改めて国民の怒りに火をつけた。当局は現在、インターポールを通じた国際指名手配も視野に入れつつ行方を追っている。

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