バンコク都は6月24日、反政府デモなどの集会活動を都内で実施するための場所7カ所を指定した。これにより、これまで反政府デモによる交通渋滞や騒音などにより発生していた道路利用者や付近住民への迷惑を緩和させたいとしている。
バンコク都が指定した集会会場７カ所は以下の通り。
・バンコク都庁前のラーンコンムアン
・ディンデン区のタイ日ユースセンター
・チャトゥチャック区のラチャウィパー橋下の公共スペース
・プラカノン区役所前の駐車場
・ミンブリ区の72周年記念競技場
・トゥンクル区のチャルムプラキアット・スタジアム
・タリンチャン区のモントンピロム公園
バンコク都によれば、集会場所を利用する場合、集会運営者は集会の24時間前に管轄の区役所に集会日時および詳細を事前申請し許可を取得することができる。バンコク都は、集会会場に移動式トイレやセキュリティーカメラを設置する。
チャッチャート都知事は、「異なる意見に耳を傾けるのは民主主義の一部で、争いを解決する健全な方法だ」と述べ、集会場所の提供の意義を強調する一方、「デモ参加者も法を順守し、他人の権利を尊重する必要がある」とし、行き過ぎた行動で住民や交通に迷惑をかけることのないよう呼び掛けた。